治療委員会
- 2022年3月
- イソニコチン酸ヒドラジドが使用できない場合の結核治療について
- 2021年9月
- 多剤耐性結核の治療におけるリネゾリドの使用について
- 2020年3月
- 本邦での多剤耐性結核治療に対する考え方
社会保険委員会
非結核性抗酸菌症対策委員会
非定型抗酸菌症対策委員会を名称変更(平成15年8月27日より)
- 2024年11月
- 肺非結核性抗酸菌症診断に関する指針 ─ 2024年改訂 ―
- 2022年3月
- エタンブトール(EB)の視神経に関する見解
- 2021年12月
- アミカシン硫酸塩吸入用製剤に関する使用指針
- 2021年12月
- エタンブトールによる視神経障害に関する見解
- 平成24年6月
- フルオロキノロン剤およびアミカシン硫酸塩の結核への使用について
エキスパート委員会
保健・看護委員会を名称変更(平成25年12月より)
- 2019年7月
- 「感染症病床における結核管理と地域医療連携のための指針」
- 平成27年3月
- 院内DOTS ガイドライン(改訂第2 版)
- 平成27年3月
- 地域DOTS を円滑に進めるための指針
教育・用語委員会
- 2021年5月
- 結核症の基礎知識 改訂第5版
- 2019年6月 WEB版 結核用語辞典
- 編集:日本結核病学会用語委員会序文
- 下記リンクよりご利用ください。
- WEB版 結核用語辞典
抗酸菌検査法検討委員会
倫理委員会
利益相反(COI)関連
- 平成25年1月
- 学術集会及び学会誌投稿時のCOI申告書ご提出について
- 2019年9月
- 日本結核病学会誌「結核」:自己申告によるCOI報告書 ※発表者は開示が必要です。
- 平成25年1月
- 総会COIスライド例:総会開示用スライド雛形(ppt形式) ※ダウンロードしてご使用ください
結核症の基礎知識 改訂第5版
日本結核・非結核性抗酸菌症学会教育・用語委員会
「結核症の基礎知識」第5版改訂にあたって
今回、「結核症の基礎知識」を改訂させていただいた。第4版への改訂が2013年であるので、8年ぶりとなる。改訂にあたって意識したことは、医学の進歩により、新たに得られた知見を加えていく必要性を重視しながらも、過去の伝統を活かすことであった。また基礎知識であることから、学生や研修生にも役立つように、結核医療に関わる全ての方に理解される簡潔な記載になるよう心掛けた。
私は第Ⅰ章と第V章を担当させていただいた。第Ⅰ章については、日本の結核病学の伝統ともいうべき内容であり、これに大幅な改訂を加えることは適切ではないと判断したため、一部の改訂にとどめた。特に本章の図1はきわめて貴重である。結核の免疫および病理については、新知見のあることを理解しているが、その多くは動物実験の結果であり、結核の人体病理学から得られた知識の蓄積を土台としたこの図1は残すべきであると判断した。一方、第V章については、結核症の新しい知識への理解を広く求める目的から、全面的に改訂させていただいた。
その他の章については、教育・用語委員会の委員の先生方に絶大なるご協力をいただいた。今回の改訂に関わった多くの委員の先生方も、過去の結核症の歴史を尊重されつつ、新たな知見を取り入れ、改訂されたものと理解している。教育・用語委員会各位のご尽力に深謝したい。
また改訂にあたり、多くのパブリックコメントをいただいた。今回、結核症の基礎知識であること、伝統も活かすことを目指したため、必ずしもすべてのパブリックコメントに対応できていないが、貴重なご指摘のおかげでより良いものになったと感じている。まだまだ不完全な部分もあると思われるが、この改訂版をご活用いただき、今後のよりよい改訂につながることを期待したい。
2021年5月
教育・用語委員会委員長 藤田 次郎
日本結核・非結核性抗酸菌症学会教育・用語委員会
委員長 | 藤田 次郎 | ||||
委員 | 飯沼 由嗣, | 礒部 威, | 今泉 和良, | 小倉 高志, | 掛屋 弘 |
田坂 定智, | 田中 栄作, | 三木 誠, | 八木 哲也, | 國近 尚美 |
Ⅰ. 結核症の発生病理
1. 結核菌>
1)結核菌の分類学上の位置>
2)結核菌の性状>
2. 結核菌の感染と初感染原発巣>
3. 結核免疫、ツベルクリン・アレルギー>
4. 結核症の発病と進展>
5. 結核病巣の形態学的治癒過程>
Ⅱ. 結核の診断
1. 病歴と症状
2. 結核菌検査
1)塗抹培養法
a)検体採取法
b)塗抹染色法
c)分離培養法
2)抗酸菌同定法
3)核酸増幅法
4)薬剤感受性検査
3. 免疫学的検査
1)インターフェロンγ遊離試験
2)ツベルクリン反応
4. 画像診断
1)胸部X 線診断
2)CT,MRI
5. 内視鏡検査と生検
6. 呼吸機能検査
7. 鑑別診断
Ⅲ. 結核の治療
1. 肺結核の化学療法
1)化学療法の一般方針
2)抗結核薬の種類および使用法
3)肺結核症の化学療法の進め方
a)初回治療
①標準的な化学療法
②間欠療法
③耐性菌感染例への対応と多剤耐性結核
④化学療法の効果判定
⑤治療期間
b)再治療
c)薬剤の副作用
①主な抗結核薬の副作用
②抗結核薬と併用薬剤との相互作用
③減感作療法および薬剤の変更
2. 肺結核の外科療法
3. 肺外結核の治療
4. 潜在性結核感染症の治療
5. 入院および退院の基準
1)入院基準
2)退院基準
6. 後遺症
7. 結核死亡の現状
Ⅳ. 全身の結核
1. 肺門リンパ節結核
2. 頸部リンパ節結核
3. 胸膜炎
4. 結核性膿胸
5. 喉頭結核,咽頭結核,気管・気管支結核
6. 粟粒結核
7. 結核性髄膜炎
8. 骨・関節結核
9. 腎・膀胱結核(尿路結核)
10. 性器結核
11. 腸結核
12. 皮膚結核
13. その他の肺外結核
Ⅴ. HIV 感染者における結核
1. 疫学
2. 病態と診断
3. 治療
Ⅵ. 結核の管理
1. 結核蔓延状況の推移
2. 結核対策
1)BCG接種
2)潜在性結核感染症の治療
3)患者発見
4)接触者検診
5)結核集団感染
6)患者管理
3. 感染症法
4. 結核サーベイランス
Ⅶ. 非結核性抗酸菌症
1. 現状:疫学,感染源
2. 細菌検査と菌種の同定
3. 診断
1)診断基準
2)画像診断
4. 病態と治療
1)M.avium complex(MAC)症
2)M.kansasii症
3)迅速発育菌による感染症