日本結核・非結核性抗酸菌症学会 THE JAPANESE SOCIETY FOR TUBERCULOSIS AND NONTUBERCULOUS MYCOBACTERIOSIS

学会について

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理事長の挨拶

日本結核・非結核性抗酸菌症学会 理事長 礒部 威
(島根大学 学術研究院 医学・看護系 内科学講座(呼吸器・臨床腫瘍学) 教授)

2021年(令和3)6月に一般社団法人日本結核・非結核性抗酸菌症学会理事長を拝命いたしました。
日本結核病学会は1923年(大正12)に北里柴三郎博士らによって設立された学会であり、2022年には設立100周年を迎え、長きに亘り結核病学を牽引してきました。一方で増加し続ける非結核性抗酸菌症への対応が学会として求められており、2020年1月1日付で学会名を「一般社団法人日本結核病学会」から「一般社団法人日本結核・非結核性抗酸菌症学会」へ変更いたしました。
私は、前任の藤田 明理事長の薫陶を受け、将来計画委員長として学会の発展に寄与したいという思いを抱いておりましたので、これを機に自分なりの目標を掲げて、執行部となる常務理事の佐々木結花先生(総務)、菊地利明先生(編集)、迎 寛先生(将来計画)と理事、支部長、監事、代議員、事務局が力を合わせて、責務を果たしてまいります。
第一の目標は「生涯教育の提供」です。呼吸器、感染症の領域において、高い専門性が求められる「抗酸菌症学」において、多職種に必要とされる知識の均てん化を行います。そのためには認定制度、エキスパート制度を会員のみならず、患者さんのニーズに応えるものに発展させたいと思います。2020年3月のパンデミック以降、学会活動は常に新型コロナウイルス感染症と共に動いていく必要があります。そのためには、ICT(情報通信技術)の有効利用と広報活動が重要になると考えております。また、生涯教育の第一歩として「大学における卒前教育」における「抗酸菌症学」の教育方法についても検討したいと思います。
第二の目標は「連携強化」です。多職種連携、他学会との連携を強化し、本学会の強みがどこにあるかをアピールして、学会のステータス向上に取り組みたいと思います。関連学会には積極的にアプローチし、「抗酸菌症学」の重要性が周知できればと考えております。また、本学会の発展に多大な貢献をされた名誉会員、功労会員の先生方に、いろいろなお力添えを頂くための連携強化を図りたいと思います。患者さんとの連携の強化も重要な課題であり、増加の一途にある「非結核性抗酸菌症」に関する正しい知識の提供や、患者の声に向き合う活動も行います。
第三の目標は「研究強化」です。抗酸菌症の基礎研究、臨床研究に必要な人材育成、公的資金の獲得、さらには学会として疾患の疫学的調査など検討したいと思います。新しい診断、検査法や治療戦略のエビデンスを、診療ガイドラインとリンクしながら進めていくことが必要です。非結核性抗酸菌症については、治療の最適化に関するエビデンスが十分とは言えず、今後はリサーチクエスチョンを明確にした多施設共同研究を行っていく必要があると思います。また、危険因子や病因を明らかにして、早期診断や予防に関する研究を活性化していくことも重要と考えます。
最後となりましたが、これらの目標の達成には会員数の増加と男女共同参画の推進が鍵となります。呼吸器領域は新型コロナウイルス感染症への対応に追われる毎日です。学会の運営にも大きな影響を与えます。新型コロナウイルス感染症に気を取られて、結核、非結核性抗酸菌症の診断、治療、研究、教育が疎かにならないように舵取りをしたいと思います。引き続きの会員の皆様のご支援、ご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。

常務理事
総務担当 佐々木 結花
本学会執行にあたる総務を担当させていただいております。礒部理事長を中心として、常務理事の先生方とともに、理事長が示された3つの目標の達成に向かって努力する所存です。社会保険委員会も継続させていただくので、適切な医療を正しく評価していただくこと、健康保険の下で海外と同等の治療の実施を目指してまいります。ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

編集担当 菊地 利明
本学会の学会誌である「結核」を担当させていただいております。「結核」は1923年(大正12)発刊と、もうじき100年の歴史を刻むことになります。しかし、「結核」を取り巻く状況は厳しく、投稿論文数が最近減ってきております。そこで、症例報告を中心とした論文投稿を広く働きかけるとともに、各号4報ほどの総説を準備して、誌面の充実を図っていきたいと考えております。どうかご支援とご協力の程をお願い申し上げます。

将来計画担当 迎 寛
この度、将来計画委員会委員長を拝命いたしました。現在、我が国では非結核性抗酸菌症が増加傾向を示し、また、その診療におけるエビデンスは十分ではなく臨床医にとって大きな問題となっています。そのため、今後も当学会の社会における役割はさらに大きくなっていくと考えております。感染症指定医療機関のみならず、多くの若い呼吸器内科医師、感染症内科医師にとっても、そしてコメディカル、行政機関にとっても、さらに魅力的な学会とし、まずは会員数増加を図っていくのが私の大事な使命と考えています。新型コロナウイルス感染症に対する対応で呼吸器・感染症内科医は疲弊している状況であると拝察いたしますが、様々な工夫を凝らし長期的なヴィジョンを持って、当学会の未来を照らすべく会員の皆様のご意見を頂戴しながら、尽力させていただきます。何卒よろしくお願い申し上げます。

学会の概要と構成

  • 団体の規模 2019年3月31日現在
  • 団体の名称 一般社団法人 日本結核・非結核性抗酸菌症学会
  • 設立 大正12年1月27日
  • 組織図PDF(2023年6月9日)
  • 会員数 4,136名
  • 活動範囲 全国
  • 役員名簿PDF(2023年12月18日)
  • 歴代の理事長・常務理事PDF
  • 事業内容
  • 1. 学術総会,研究集会の開催
    2. 学会誌,関連研究文書の刊行
    3. 教育セミナーの開催
    4. 若手医師・研修者・医療関係従事者の育成
    5. 行政機関への勧告と提言
    6. 内外の学術団体との交流
    7. 学会賞の運営
    8. 結核・抗酸菌症認定医・指導医認定制度の運営
    9. ICD講習会の実施と申請
  • 法的根拠 : 一般社団法人
  • 学会の概要
    • 設立:大正12年
      結核が国民病と言われた時代,結核研究の進展と結核対策を目的として,北里柴三郎らによって設立された学会。
    • 姿勢
      長い歴史のなかで,日本の結核対策の推進や,結核患者の診療水準の向上に貢献し,その対策と研究に本学会が貫いてきた学問研修の推進,その成果を社会還元するという姿勢は,他の学問分野のモデルと言われている。
    • 結核の状況
      1990年代には,結核問題を軽視した結果,このまま消えていくと錯覚されていた結核が米国で反転上昇し,その対策と研究に多額の経費を使わざるを得なかった。
      いまなお最大級の「再興感染症」として脚光を浴び,現在では,エイズ・マラリアと並んで世界の三大感染症の一つとして世界的に研究・対策の優先課題となっている。

 

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