会長挨拶

第76回日本呼吸器学会・日本結核病学会 九州支部 春季学術講演会
会長 川畑 政治
独立行政法人国立病院機構南九州病院 副院長

 この度、第 76 回日本呼吸器学会・日本結核病学会 九州支部 春季学術講演会の会長を担当させて頂くこととなりました。2016 年 3 月 19 日(土)に鹿児島市の『かごしま県民交流センタ-』で開催することとなりました。改めて身の引き締まる思いです。これまでの長い伝統と数多くの実績を積みかさねてきた本学会の流れを引き継いでまいります。微力ではありますが、九州支部の皆様の一助となるような実りある学会になるように務めます。

 2014 年の秋季学術講演会(会長:井上博雅鹿児島大教授)に続いての鹿児島での開催となります。今回、教育講演には、呼吸器分野の難病の一つであるリンパ脈管筋腫症(LAM)を取り上げました。臨床と病理の面からこの分野の泰斗の先生にご講演をお願いしました。また特別講演にかわり、本学会の目玉となる企画を井上博雅鹿児島大教授におねがいしました。COPD、気管支喘息などの閉塞性肺疾患についてシンポジウムを組んで頂き、座長、シンポジストのみなさん、そして会場の九州支部の先生方の、桜島のマグマの威力に匹敵するような熱気あふれる議論が、展開されるとおもいます。このほかに、ランチョンセミナ-を3題、アフタヌーンセミナを2題用意させて頂きました。

 近年分子生物学の分野のめざましい進歩が、呼吸器学の分野にも大きな影響を与えています。本学会が、今日の呼吸器学の診断・治療の進歩を学ぶ場になればと思っております。九州支部の先生方におかれましては、若手の先生や研修中の先生、大学院などで研究中の先生方に、呼吸器学への関心を深めていただくためにも多くの演題登録を勧めて頂くように何卒よろしくお願い申し上げます。

 この季節は、鹿児島は観光に良い季節でもあります。霧島や桜島、指宿と温泉も多く、自然にも恵まれています。また学会の会場が、旧薩摩藩の居城鶴丸城跡地の近くでもあり、西郷隆盛終焉の地や明治維新を中心とした資料館(黎明館)、美術館などもあります。学会会場周辺の散策もおすすめです。3 月 20 日・21 日は連休でもあります。学会のあと、鹿児島の食と自然を堪能していただければと思います。皆様の多くのご発表とご参加をお待ちしております。おじゃったもんせ、かごっまへ(是非いらしてください、かごしまへ)。

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