「結核医療の基準」の一部改定について
2021年10月18日付、厚生労働省健康局結核感染症課長より、「結核医療の基準」の一部改正について、が通知されましたのでご参考ください。
治療委員長 吉山崇/ 広報HP委員長 松本智成/ 理事長 礒部威
内容は、
1.潜在性結核感染症治療において、イソニコチン酸ヒドラジドとリファンピシンの3-4カ月併用療法を新たに採択したこと、と、リファンピシンの4カ月治療を、INH が使用できない場合、のみから、INHの副作用が予測される場合、にも拡大したこと、および、
2.多剤耐性結核症の治療について、薬の種類は変わりませんが、その優先順位を変えたこと
です。なお、学会の勧告 (本邦における多剤耐性結核治療に対する考え方、結核2020;95:79-84)では記載のある薬のうち、リネゾリド、クロファジミンなど、結核薬として承認されていない薬については、記載されておりません。それらの薬の臨床上の位置づけについては、学会勧告およびその参考文献などをご覧ください。
結核医療の基準の変更 (添付ファイルまたは)