第95回日本結核・非結核性抗酸菌症学会総会・学術講演会

会長挨拶

2020年春の新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い、当初予定の6月11日~12日の会期を2020年10月11日(日)~12日(月)に延期致しました。まず始めに、本学会の会員の方々の多くが呼吸器疾患および感染症の診療、公衆衛生対策に携わっていることから、この難局の対応にご尽力されていることに敬意を表します。延期致します総会・学術講演会の会場においても感染対策には十分留意し、市民公開講座については開催しないことと致しました。また、予定しておりましたプログラムに一部変更が生じますが、日程の詳細につきましては、座長・演者の方にご連絡するとともに、ホームページにて順次お知らせ致します。ご理解、ご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

Change and Challenge
日本結核病学会は、大正12年に設立された伝統ある学会ですが、2020年1月1日に学会名を「一般社団法人日本結核・非結核性抗酸菌症学会」へ変更しました。従って、第95回は新しい学会名で初めて開催する記念すべき総会・学術集会となります。そこで、テーマを“Change and Challenge 結核ゼロへの道と日常化する非結核性抗酸菌症へのアプローチ”と致しました。

「結核ゼロへの道」
2020年までに結核の「中蔓延国」を脱し、罹患率10未満の「低蔓延」を達成することが目標になっています。2020年の罹患率が10を切るかどうかは微妙でありますが、低蔓延化、そしてその次の大きな目標である“The End of TB”を目指す方向性は変わりません。丁度この2020年のタイミングで、結核ゼロへの道の課題について議論しておく必要があると思います。今回のテーマに沿いまして、結核研究所の森 亨先生による招請講演と、シンポジウムを予定しております。

「日常化する非結核性抗酸菌症へのアプローチ」
近年、日常診療で増加している非結核性抗酸菌症は、専門医だけが診ていればよい疾病ではなくなりつつありますが、実際は悩みながら診療されている医師も少なくなく、診断・治療についてcontroversialな部分もあり、さらなる学術研究の推進が必要です。
米国の非結核性抗酸菌症に関するガイドライン作成者でありますNational Jewish Health のCharles Daley教授をお招きしてご講演いただく予定です。そして、今回はPro Con セッションを設け、その中で非結核性抗酸菌症の治療等に関するテーマも取り上げますので、実りある討論ができますことを期待しております。

他学会とのジョイントシンポジウム
結核・抗酸菌症の領域は、その道の専門家やエキスパートだけが関わっていればよいものではありません。すでに、日本呼吸器学会および日本感染症学会とは、相手方学会の学術集会に出向く形で毎年、共同企画を開催しています。今回は、結核・非結核性抗酸菌症学会側で、日本医真菌学会、日本環境感染学会、日本救急医学会、日本公衆衛生学会、日本呼吸器内視鏡学会、日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会、日本神経眼科学会、日本リウマチ学会の各学会(五十音順)とジョイントシンポジウムを開催する機会を設けます。詳細は、プログラムにアップしますが、幅広い領域の方々に参加いただけるものと思っています。

若手向け教育企画とYoung Awardsの表彰
若手医師向けの実践的な教育企画と、恒例のエキスパートを目指すためのセミナーを開催致します。また、今回は若手の医師・医療従事者・研究者の発表の中から優秀演題を選び、Young Awardsとして表彰する予定です。

初めて横浜で開催
私自身は、東京都関係の医療機関で呼吸器内科と結核の診療に携わってきましたので、例年ならば会場は所属の都市になりますが、会場の関係で横浜(パシフィコ横浜)となりました。実は、横浜での総会・学術集会開催は本学会の長い歴史の中で初めてとなりますので、是非、会場まで足をお運びください。

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