会長挨拶
 
     
 
 
     
     
     
   
   
第85回日本結核病学会総会
会長 倉澤 卓也
(国立病院機構南京都病院 院長)
 
       
 
     
 
   第85回日本結核病学会総会を開催するにあたり一言ご挨拶を申し上げます。  
 
     
 
   1998年の結核緊急事態宣言以後、わが国の新規登録患者数・結核罹患率は共に、徐々にではありますが低下し続け、2007年には人口10万人対罹患率は19.8となりましたが、未だ欧米諸国の4〜5倍の高さであり、中蔓延国に位置しております。  
     
 
   一方、結核予防法の感染症法への移行、新たな「結核医療の基準」の制定等、結核医療に関する新たな体制が構築され、更なる結核対策の推進が期待されるところであります。
これらの流れを受けて、近い将来の低蔓延国入りをめざし、今学会のテーマを、「目指せ、結核半減!今、求められている対策は?」とさせて頂きました。
 
 
     
 
   確実な診断と確実な治療による結核の撲滅に向けて、招請講演2題、特別講演3題、教育講演6題、シンポジウム3題、ミニシンポジウム4題、Pro & Con 2題、を中心に、総会プログラムを編成する所存です。更に、市民公開講座(テーマ:結核は社会の病気!みんなで治そう、地域で治そう)、ICD講習会(テーマ:院内感染予防対策)も併せて開催致します。  
 
     
 
   また、要望演題を8課題設定し、一般演題と併せ、すべて口演にてご発表頂ける様準備致しておりますので、多数のご応募を賜りますよう、お願い申し上げます。  
 
     
 
   京都の地で本学会総会が開催されますのは、平成3年以来、19年振りです。5月の京都は新緑が映え、気候的にも最も良い季節です。市内には名所・旧跡も多数ございます。
 多くの方々を京都テルサにお迎えできることを何よりの楽しみに致しております。併せて、多数の方々のご参加をお待ち致しております。