第82回日本結核病学会総会会長
坂谷 光則
国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 院長
 
    この度、第82回日本結核病学会総会の会長を仰せつかり ました。大阪においては、1924年に佐多愛彦先生が開催 された第2回総会以降、11回も開催されている歴史や、歴代 会長のご芳名を閲覧する度に、身に余る大役を仰せつかっ たと感じる次第です。ご存知の通り、本邦の結核罹患率は 低くなりつつあるものの、様々な課題を抱えております。一 方では、来年度より、結核予防法の感染症法への統合が 予定されております。この時期にあって、現在でも本邦で 最も結核罹患率の高い地域であり、かつ昔から結核に 関する基礎的・臨床的研究の盛んな土地である大阪で、 本学会総会を開催致しますことは、時と所を得たものであ ると言えるかも知れません。
 
  学会のメインテーマを「結核対策の新しい展開」とし、 プログラムを組ませて頂きました。結核という疾病 の撲滅に向けて、私共がとるべき、新しい戦略と戦術を 明確にするための、ターニング・ポイントになる総会にな れば、と思っております。
 

  例年より少し遅く、入梅直前の時期ではありますが、全国 から多数の方々がご参集いただき、実りある学会総会と なりますようご協力をお願い申し上げますと共に、ご指導 とご鞭撻をも賜りますよう、お願い申し上げる次第です。