会長挨拶



日本結核病学会は大変に歴史が長い学会であります。第1回は大正12年北里柴三郎先生を会長として開催されました。戦争のために開催することができなかった昭和19年・20年・21年の3年間以外は毎年開催されてまいりました。そして今回は第80回になります。この伝統ある学会をより充実した学会にするべく、一人でも多くの方々に参加していただけるように努力いたしております。80回の歴史のなかで、大宮で開催されるのは初めてであります。民様の参加を心よりお待ちしております。日本の結核は、日本の叡智を傾けた努力により世界に誇る速さで減少させることができました。しかし現状は停滞しがちであり、先進国並みになるためには現状を打破しなければなりません。そこで本学会のテーマを「結核の征圧にむけてーより広い理解をー」としました。外国からも第一線の研究者をお招きし、国内からも著名な学者を多数お招きし広い視野からの講演をして頂くことになっております。また医師会の先生方にも公開する部分をプログラムのなかに作りました。職域横断的なテーマも多く作りました。行政の面でも最新情報を提供できるようにと考えております。一人でも多くの方々の参加を心よりお待ちしております。


第80回日本結核病学会総会
会長  川城丈夫 
(国立病院機構東埼玉病院院長)