第91回日本結核病学会総会

会長挨拶

 このたび、第91回日本結核病学会総会会長を拝命いたしました石﨑でございます。北里柴三郎博士が創設されたわが国で最も古い医学会総会という伝統の重々しさに、まさに、身の引き締まる思いです。今回は、「医療スタッフの抗酸菌症卒後教育-よりよいチーム医療を求めて―」というテーマで、医師はもとより、医療関係者の抗酸菌症卒前・卒後教育に焦点を当てて、種々の企画を用意いたしました。
 招請講演も教育的見地から、A.Aldashev教授(キルギス共和国科学アカデミー副総長)をお招きして、旧ソ連の結核医療(行政)の失敗を渦中で経験された話題を披歴していただきます。教育講演、シンポジウム、ミニシンポジウムや要望課題に加えて、2014年に発足しました抗酸菌症エキスパート制度の後押しと、新たに本学会員となられた研修医・若手医師の抗酸菌症最新知識と診療技術レベルアップを期待して、「抗酸菌症エキスパ―ト(を目指す人)のための、研修医・エキスパート集中セミナー」も予定しています。
 会期の5月下旬は、北陸の緑も美しく、のどぐろ、ガスエビ、イワガキなど海の幸のおいしい季節です。北陸の数々の銘酒とともにご賞味いただければ幸いです。この季節は金沢城、兼六園や能登加賀の自然も味わい深く、山・里・海の多くの温泉地訪問にも最適な日々です。是非、本学会にご参加いただき北陸・石川・金沢のおもてなしを満喫していただきたいと思います。

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