「結核医療の基準」の見直し |
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平成14年6月 |
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1.はじめに 2.「基準」見直しの視点 |
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5.治療期間について (A)法は6カ月(180日)間,(B)法は9カ月(270日)間を標準的治療期間とする。 但し,粟粒結核や病型分類T型などの重症例,3カ月を越える培養陽性例,糖尿病や塵肺合併例,全身的な副腎皮質ステロイド薬・免疫抑制剤併用例などでは各々3カ月(90日)間延長することができる。 なお,4カ月を越える排菌持続例では菌の耐性化を考慮して,直近の菌を用いた感受性検査を再検することが望ましい。 結核治療の基本は計画された薬剤が予定された期間確実に継続投与されることであり,医療側には計画どうり治療を完遂するための特別な配慮(DOTの導入など)も求められている。 副作用等のためRFPまたはINHが投与不可の場合は,原則として,結核の専門医に紹介するか相談した上で治療法を変更する。 但し,わが国には結核医療に関する専門施設や専門医を認定する制度がないので,近隣の専門施設や専門医が不明の場合は最寄りの保健所に相談し,専門医の紹介を受ける。 また,RFPまたはINHのアレルギ−様の副作用(発疹・発熱など)が疑われる場合にはその投与を中止すると共に,副作用の回復後,専門医と相談の上,速やかに「極少量より投与し,漸増する」減感作療法3)を試みることも必要である。RFPとINHの抗菌力から考えて,これらの薬剤の安易な投与中止により治療の長期化は免れず,治療目標の達成が不完全となることも懸念される。 6.妊娠中の女性に対する治療法について SMによる胎児への第八脳神経障害が危惧され,また,PZAの胎児に対する安全性は未だ不明であり4),妊娠中の女性には両薬剤は用いない。 妊娠中の女性に対する治療法としては,(B)法のうち,「RFP+INH+EB 6カ月治療後,RFP+INH(+EB)3カ月治療」を原則とする。 7.おわりに 当委員会は現在引き続き, (1)抗結核薬の標準的投与量の設定:体重Kg 当たりおよび1日最大投与量 (2)RFPまたはINHの投与不可例の標準的治療法 (3)多剤耐性結核の標準的治療法 について検討中です。 これらの検討課題について,本学会会員はもとより多くの関係者の方々からの建設的なご意見を承りたく,委員長宛ご連絡賜りますようお願い申し上げます。 文献 1)厚生省保健医療局エイズ結核感染症課監修:「結核医療の基準とその解説」, 財団法人結核予防会,東京,1996 2)倉島篤行,尾形英雄:結核治療指針の評価.結核.2002;77:47-50. 3)日本結核病学会治療委員会:抗結核薬の減感作療法に関する提言.結核.1997;72:697-700. 4)American Thoracic Society:Treatment of Tuberculosis and Tuberculosis Infection in Adults and Children.Am J Respir Crit Care Med.1994;149:1359-1374. |
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| 委員長 | 倉澤 卓也 | ||
| 副委員長 | 和田 雅子 | ||
| 委 員 | 常松 和則 | 中西 文雄 | 町田 和子 |
| 泉 三郎 | 田口 修 | 高島 哲也 | |
| 重藤えり子 | 原田 進 | ||
(出典:結核.Vol.77, No.7: 537-538. 2002)
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