マスクフィッティングテスタ−を用いた
N95マスクの顔面密着性の定量的評価と
装着指導
川辺芳子
(独立行政法人国立病院機構東京病院)他
 [目的]防じんマスクの密着性の評価に
使用されているマスクフィッテングテス
タ−を用いてN95微粒子用マスク(N95マ
スク)の顔面への密着性の定量的評価を
行うことの妥当性を検討することと,
N95マスクの装着状況およびマスクの選
択と使用方法の指導の重要性を明らかに
することを目的とする。[対象]当院に勤
務する職員133名で,男性29名,女性104
名,常時N95マスクを使用している者は
46名,毎日は使用していない者87名であ
った。[方法]労研式マスクフィッテング
テスタ−MT-02型(TM)を用いてマスクの
漏れ率を測定し,10%以下を許容範囲と
した。基準に達しない場合は装着方法を
指導し,それでも達しない場合はマスク
の種類を変更した。[結果]1回目で漏れ
率が10%以下であったのは87名(65%)であ
った。10%を超えた46名のうち40名は指
導やマスクのゴムひもの使用方法が問題
であった。[結論]マスクフィッテングテ
スタ−はN95マスクの顔面への密着性の
定量的評価に有用であり,顔に合ったマ
スクの選択と日常的な指導点検,3種類
以上のマスクを準備しておくことが重要
であることが明らかになった。